そのホテルは以前老人ホームだったらしいのですが、私が初めてそのホテルに住み始めた時にはまだ数人老人の方たちが住んでいました。私は老人の方達なら英会話の相手にぴったりだとダイニングルームで質問をたくさんすると、「もう質問は結構!」となぜここにいるのと質問した時に言われてしまいました。当時はそこが老人ホームだったとは知らなかったので。そのホテルは欠陥がたくさんあり、しょっちゅうお湯が出なくなったり、パイプから水漏れなどがあり、待合室の天井から水が垂れ、コンクリートの大きな塊がたまに落ちてくる危険なホテルでした。お湯が出なくなったとき、原因を探るため、ボイラー室に行きました。その部屋は一番奥にあるのですが、途中のはじめの入口は真っ暗で懐中電灯を充てるとオーブンのようなところの上にメタルプレートがあり、3人分の名前が刻んでありました。そうです、そこは遺体を燃やすための焼却炉だったのです。よく地下室で何かを見たという人がいたのはこのためかと思いました。私も確かに何か圧迫感を感じていました。いざボイラー室へいくとお湯が床にたれコンクリートもかなり侵食している状態でした。そんな大がかりなものを修理できるほどのお金はホテルにはなく、オーナーの両親が亡くなってからはよくサンディエイゴの果樹園を継ぐことになり、よく私は任されっきりになりました。そうなるとすべてのホテルの欠陥を一人で対処しなければならず、一つ一つ部屋を廻り、謝りに行きました。それを聴いたオーナーは「Good job!」とだけ一言。本当に大変でした。そんなホテルでしたが、私にあるチャンスが舞い降りたのです。それはまた次回に!!
横浜の英語教室【レッスン101】:ホテルの地下室 私が英語を始めたきっかけ #.7
更新日:2018年6月11日
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